革具の話02 オールインワン

〝なみ〟には本当によく似合うんだ
〝Y〟がこのオールインワンという製品を知ったのは80年代。池袋にあった「パンドラハウス」というお店のカタログでのこと。その後同じ製品が六本木の「セビアン」でも販売していることを知ったけど、どちらも値段が高くてなかなか買えなかった。確か45000円くらいの値段だったと思うんだ。
当時勤め人だった〝Y〟は一生懸命貯金して、数年後、セビアンでついに購入。
でも、当時付き合っていた彼女に着せたら、「悪の匂いがするからいや」と泣かれてしまった話は以前書いた通り。その後は活躍の機会が増えて、いまや〝Y〟にとって革具中の革具。そう、もっとも使用頻度の高い革具になっちゃった。
でも、どうしてこんなに惹かれるんだろう?
思うにこうした革具には二つの側面があると思うんだ。
一つは美しさ。デザインだよね。もう一つは機能性。そう、責め具だから。
そうしてみると、このオールインワンはどちらも見事に満たしていることに気づくんだ。
美しさの面で言えば、胸の部分の穴で乳房を絞り出す格好になること。乳房が豊かであればあるほど、それが外に絞り出されて、強調することになるんだ。乳房枷などでは、直立体勢ではいいけれど、よほどきつく締め上げていない限り、仰向けになったりしたら、とたんに胸の部分が横に広がって、穴からはずれ、枷の意味がなくなってしまうことがよくあるよね。オールインワンではボディスーツのようなものなので、その心配がないのが嬉しい!仰向けになっても乳房はパンパンに張り出している。
その一方で、ウェストの部分はきれいにくびれに沿って絞り込まれ、さらにその下は革の縁がかなり鋭角に、まるでTバックのように局部に入り込んでいく、このデザインも刺激的。ホント、女体が美しく映えるんだ…。それもスタイルが良ければ良いほどに!きれいなプロポーションの〝なみ〟には最高の制服と言えるよ。
機能面でいえば、上記、胸に関しては常に絞り出されて露出しているから、乳首&乳房を責めるには好都合。そして、股の部分は二つのベルトだけになっているので、直接ヴァギナとアヌスにはバイブを挿入して責めるも良し、自分のモノで責めるも良し…。さらに、そのベルトを交叉させるとバイブも固定できる。つまり胸と局部の両方を同時に責めることができるわけ。ホント、良くできているよね。

こうして胸にローターをテープで貼り付けて、さらに
局部にバイブと…両方を責めることもできる

これがそのSMスナイパーでの広告
長いこと販売していたセビアンでは現在は販売休止なのは残念。現在は天ノ介さんが製造販売している。また、胸の部分をもっと絞り込むためのゴムが付いて、さらに腰の所に手首を固定するベルトのついた製品を目白のアールが販売している。どちらが良いかは好みだよね。
このオールインワン、30年近く使い続けてきたけれどさすがに少し痛んできた。そこで、別のショップで同一のデザインの物を見つけ、買い求めたんだけれど、生地が昔と違いかなり厚めになっていたんだ。〝Y〟は肌に密着する薄手の方が〝なみ〟には似合うなぁ…ということで、天ノ介さんに連絡をとり、薄手の生地で新たに製作してもらった。これが実に使い勝手が良いんだ。さすが天ノ介さん。これでまた30年は使い続けられるね…。あれ?そしたら一体〝Y〟は何歳になっている???
ところで天ノ介さんと話していたら面白いことを聞いたんだ。ここしばらくオールインワンの製作依頼が増えているんだって。〝Y〟と同じように感じる人が多いのかな。
あと、この製品のオリジナルデザインは誰がしたのかということ。天ノ介さんに尋ねたら「わからないですねぇ…」としながらも、1970~80年代に革具が本格的に日本で作られはじめた頃、多くの製品がヨーロッパで売られていた革具の型紙からスタートしたそうなんだ。というわけで、もしかしたらオールインワインもヨーロッパで始まったデザインなのかもしれないね。何か情報のある方は教えてもらえると嬉しいな。
定番のコスチュームとして〝Y〟はぜひオススメするよ。ただ、どちらかといえば胸にある程度の大きさがない人でないとちょっと見た目が厳しいかもしれないね。穴の外に絞り出せないから。その点は使用する人を選ぶグッズといえなくもないね。
オールインワンが活躍するビデオで、今でもDVDもしくはダウンロードなどで手に入りそうなモノとしては、
・志摩紫光調教シリーズ レザースレイブ(旧タイトル:秘女縛り 志摩プランニング)
・SMドキュメント9 雪折檻 (志摩プランニング)
・マニアSM フェチレズ奴隷 (志摩プランニング)
・半獣病棟の処女(アート)
・悦楽死界(アート)
ご参考までに…。