最強のラバーコミック ~ H two より「あるモデルの告白」(天野雨乃)

2021年10月6日


精緻な筆致が素晴らしい

SMの中でも革拘束というのは日本でも結構歴史があるので(もちろん縄に比べると圧倒的に短いけど)、ビデオや写真集、そしてコミックにいたるまで色々のコンテンツが楽しめるよね。でも、ラバーになると日本で本格的にブレイクしたのはここ十数年という感じなので、実はまだコンテンツがそれほどでもないという気がする。

ビデオに関しては幾つかのレーベルが出てきて、次第に流通する量も多くなってきた。まだまだ海外には及ばないかもしれないけどね。海外だと投稿サイトなどでもラバーは多いよね。

さて、今回はコミックの話。〝Y〟は時々SM系のコミックを買って読むけど、ラバーに関しては本当に少ない。

あったとしても、あのラバー独特の質感がなかなか出ていなかったり、今ひとつ不満があるんだ。

みんな同じような思いを持っているんじゃないかな。あの輝きを出すには相当のテクニックと丁寧さ、根気強さが必要なんだろうね。

そんな中で、唯一、いままで「これはいい!」と思ったのは「H two」という作品集の中のひとつ。ある時ネットでその一コマをみて釘付け。本をすぐに取り寄せたよ。

本全体がラバーというわけではないんだ。その中の短い数ページの1話「あるモデルの告白」という作品のみ。でも、それでも、インパクトは大きくて買った甲斐があった!


描いている天野雨乃さんはもともと絵のタッチがとても繊細で美しい。まるですべてのページがグラビアかと思うくらいの丁寧さなんだ。そして、そんな人だからラバーキャットスーツの描き方も半端じゃなく美しいんだ。

それと、ラバーで責められる女性…。ラバーの姿とともに、そのときのラバーの中の表情を隣に並べて描いているのが素晴らしいアイディア!そうだよね。ラバーマスクだと、結局、表情がわからないから、今ひとつ萌えにくいもんね。


綺麗なモデルである女性が、実は密かに私生活ではラバーのキャットスーツに全頭マスクをかぶり、弟とセックスを楽しんでいる…というシチュエーション。姉弟で…というのは近親相姦ということで、〝Y〟にとってはあまり萌えるシチュエーションではないんだけど、ラバーの描き方がとても良いので、ついつい、入り込んでしまう。

そして、弟のモノを口にほおばり、そして、最後はバックで果てていく。

実際の生活でもラバーを経験していると、このコミックに書かれたラバーの描写がとても自然に感じられるんだ。おそらく著者も相当しっかりとラバーを観察したんじゃないかな。マスク一つとっても、まるで本物を見ているような感じ。そういうわけで、そのリアルさに、なおのこと萌えてしまうコミック。

というわけで、このコミックをまだ知らないラバリストの方、ぜひぜひ読んでみて!