立たされて、あるいは座らされて拘束された状態での快楽責めの悦び
快楽責め、〝ゆえ〟の調教で行うのは定番とも言える責め。
このところ、普通のラブホでの調教が続いていた。
普通のラブホ、当然、十字架やSMチェアなんてものはないので、ベッドでの責めが多くなる。
もちろん、これはこれで十分に楽しい。
先日、数ヶ月ぶりに東麻布の近くに用事ができて、急遽、アルファインを訪れた二人。
103号室「性態実験」の十字架に〝ゆえ〟を拘束する。そして、電マと先端激震棒による責めを開始。
ボールギャグからは涎が垂れてくる。
そして、次第に身体をよじらせて快楽に狂う〝ゆえ〟。
ついに立てなくなって、膝が折れ曲がり、両腕の手枷で宙吊りのような状態になる。
そこで、拘束を解き、続いて診察台に。
そこでもローターとやわらかまんぼうで責めまくる。
やがて完全に動けなくなった〝ゆえ〟。再び拘束を解き、ベッドまで抱きかかえて連れて行ったけど、ベッドの上に身体を自分で載せることが出来ない。手助けして乗せたけど、ぐにゃっとなって、すぐにずり落ち、床に転がってしまった。
もはや自分では全く動けないようだね。
再びベッドに乗せ、どうにか、休息させることができた。
数十分後、意識が戻った〝ゆえ〟が言う。
「やっぱり、立ったままや座って動かないままで責めて頂くのは、ベッドの上と違った快楽のスイッチが入るみたいです」
やっぱりそうだよね。Mだもの。
Mの快楽というのは、普通のセックスの快楽とはまた別次元の快楽なんだよね。
拘束されてこそ、動けなくてこそ……という快楽。しかも、それが立位や座位で。つまり身体を預けて楽な姿勢であるベッドとは違う。
これを味わってしまうと、やはり繰り返し味わいたくなるもの。
だって、別世界だもの。
通常のセックスの快楽の悦びと、拘束されてのMの快楽の悦び。
その両方を知っているというのは、やっぱりSMという世界に生きる我々は幸せだと思うよ。