HDD(ハードディスク)のクラッシュからデータを救った体験

2024年3月19日


こうしたラバープレイの写真もなんとか救出!

しばらく前に書いた記事、アップロードしないで、そのままになっちゃった!

SMの話ではないけど、同じ問題に直面される方も多いと思うので、今となっては情報的に多少は古くなったけどそのまま掲載するよ。

長文なので興味ない方はスルーしてね。

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その悲劇は、ある日、突然、何の予告もなく起きたんだ。

〝ゆえ〟とのプレイを終えて、自宅に戻り、その日撮影した写真や動画。それを、カメラのSDカードからHDD(ハードディスク)に移そうとして、パソコンを立ち上げた。

いつものように外付けHDDをUSBで接続する。過去の写真や動画などが入っている。このHDDはデータの流出などの事故を避けるために普段はパソコンにはつないでいないんだ。

そしてHDDのアイコンをクリックした瞬間、見慣れないメッセージが出てくる。

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」

え?何かの冗談でしょう。

もう一度クリック。

ところが同じ。

全身から血の気が引くのがわかる。

パソコンを変えてみよう。幸い外付けHDDは小さなポータブルタイプ。別のデスクトップにつなぎ替えてみる。

祈るような気持ちでクリック。

ポーン、と警告音とともに同じメッセージが。

全身が脱力する。あああ、ハードディスクがクラッシュした!

皆さん、経験ある?

〝Y〟はずいぶん前に一度、HDDクラッシュを経験している。それまでコツコツとためてきたデータが一瞬にしてパーになる。その恐ろしさを知っていたからHDDは実は定期的にバックアップはしている。

前回このHDDをバックアップしたのは数ヶ月前。ということは、それまでのデータは保護されているけど、この数ヶ月間のデータをあきらめなければならない。

でも、その期間の写真の中には、〝ゆえ〟も気に入ってくれたものもあるし…。

なんとしても取り返したい!

そう思っていろいろと調べてみた。

以下、リカバリーに成功するまでの記録。

まず、クラッシュしたHDDの現状分析。

電源は問題なく入っている。動作も異常音はせず、ドライブが回る普通の音がしている。

ということは、物理的な故障(物理障害)ではなく、データが読み込めなくなっているという状態(論理障害)の可能性が。

であれば、まずは安心。というのも、おそらくデータそのものは失われていないから。

つまり、保存されているデータそのものは壊れておらず、単に、それを管理するファイルが壊れているというのが、今回の問題。

そう、データは無事に中に残っているはず!これを救出する方法を考えねば!

でも、なぜ壊れたのだろう。思い当たることがあるとすれば……。

HDDをパソコンから外す際、「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」というボタンをクリックして、HDDが停止するのを待ってからはずすのが本当。でも、急いでいる時は、アクセスランプがついていないから大丈夫と、そのまま抜き去ることもあった。そんなとき、タッチの差でHDDへのアクセスがあり、そこで外すことによって管理ファイルを壊してしまったのじゃないかな。やっぱり、だめだよね。普段からきちんと安全のための手順をふまないと…、と猛省。


この写真も救われた!

さて、とにかく、今は解決に向けて動き出すとき。

まず、ネットで情報収集。

その結果、わかったこと。

通常はまず「Windows」に標準搭載されている「chkdsk(チェックディスク)」というコマンドを使い復旧を試すことになるのだそうだ。だけど、これで解決できたというケースはあまりネットでは見当たらない。

次に考えるのはデータを復旧させるためのフリーウェア(無料ソフト)。これも情報収集してみるけれど、あまり結果は芳しくない。

じゃ、専門の業者さんに預ける?

確かにそれは確実。でも、相当な料金がかかると聞いているし(知り合いにSEさんがいたので尋ねたら、データ量が数テラに達する場合、時に十万円以上とか!)、何より、〝ゆえ〟とのプレイ画像を外部の人に見せるということになるので、これはだめでしょ…。

じゃ、どうする?

データ復旧のための有料ソフトというのがあるんだ。大体6千円台から1万円台。値段は結構するけど、データが復旧すれば安いもの。

片っ端からネットのレビューを読み、評判を調べる。この世界、自作自演のレビューも数多いので、そのあたりもしっかりと調査していった。

結果、脈のありそうなソフトが3つ、ひっかかったよ。他にも多分あるのだろうけど。

ファイナルデータ」、「easeUS」、「ZAR」(注:当時の話です)

評判を見るとそれぞれに一長一短あるけれども、いずれも一定数の利用者がいることから、きっと同じようなものだと思う。

こうしたソフトの場合、ありがたいのは、無料のお試しバージョンが存在すること。もちろん、無料バージョンでは、復元できるファイルの数に限りがあるなどして、実用的ではないけど、まず、HDDの中身が読めるのかどうかが問題だから、それが読めることを確かめて、それから有料版にすればいい。

そこで、その一つを試してみた。

無料版をダウンロード&インストール。これは別にたいした時間はかからない。そして、ドライブ名を指定してみると…、

なんと中のフォルダーが全部表示されている!

やった!やっぱりデータは生き残っていた!!

そこで、すぐに有料版にグレードアップ。クレジット決済なので、画面上の「グレードアップ」ボタンを押すだけで、即座に無料版の縛りがとれる。これは便利。

すぐに新しいHDDの手配。

そして、レスキュー作戦の開始!

まずデータ復旧ソフトがHDDのすべてのデータのサーチを始める。この作業、3Tバイトのチェックに十数時間かかった。その間、パソコンには他の作業をさせずに、ひたすら、待つしか無いね。そして、もしものことを考えて、PCのネットは遮断しておいた。

そして、リカバリーボタンを押すと、壊れたHDDのランプと新しいHDDのランプが交互に点滅を始める。そう、ファイルを一つずつ救出してコピーしている証拠。

そこからまた12時間。

そして、ついに作業終了。

おそるおそる、新しいHDDのアイコンをクリックして中身を見ると…、

全部あった!念のために動画も再生すると、ちゃんと動く!

ああ、良かった!

というわけで、無事に復旧。

それにしても、やっぱりHDDはいつかは壊れるもの。

だからこそ、バックアップは頻繁にしなければいけないと感じたよ。もちろん、今時は自動で全部バックアップを取ってくれるシステムもある。

ま、とりあえず、自己バックアップを今まで以上に頻繁に行おうと決めた〝Y〟だった。

みなさんも転ばぬ先の杖である「バックアップ」を必ずね。

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以上、しばらく前に書いたままになっていた記事。自戒をこめて掲載するね。

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