穴の空いていないボールギャグの魅力 ~ その1
ボールギャグという言葉を聞いたときにゴルフのホローボールを利用したものを思い浮かべる人は多いんじゃないかな。1980年代ごろからSMのAVで多く使われていて、SMグッズの代名詞的な存在。
穴が沢山あいているから、そこから涎が流れ出てくる。これを楽しみに奴隷に装着する主も多いと思う。〝Y〟もそう。
一方で、しゃべらせないという意味では確かに効果はあるけれど、声を出すということにおいては、穴があるので、全く影響がない。サルグツワは声を出さなくさせるもの……という概念をお持ちの方には、ちょいと物足りないかもしれないね。
そういう方はやっぱり穴の空いていないボールギャグを好まれるのじゃないだろうか。
欧米のボンデージビデオを見ると、逆にこの穴の空いてないボールを使うことが多いよね。つまり、あちらでは声も封じ込める(完全にはできないけどね)というのが良いみたいだ。
もちろん、日本でも「アール目白店」さんや「わいえふ工房」さんなどでもそうしたボールギャグが売られていて、こちらも定番になっているよ。
〝Y〟も何種類か持っているけれど、その一つ、「リーベゼーレ」さんの製品を〝ゆえ〟の調教で最近は使うようになった。
こちら、製造はおそらく海外だと思うけど、なかなかしっかりとした作りで安心して使用できる。またボールの大きさは標準的な42mm程度の大きさなので、長年の訓練で口が開くようになった〝ゆえ〟には問題ない。
もう一つ、リーベゼーレさんのこのタイプのボールギャグ、シリコン製で、ベルトとの接続部がシリコンで一体型となっている。これが細くて固い革紐だったりすると、時に奴隷の唇の両端が擦れて傷つくことがある。その意味でも安心。
というわけで、その日、手足を拘束し、ベッドに寝かせた〝ゆえ〟。目隠しの上、このボールギャグをさせてみる。
そして、あそこにローターを固定し、スイッチオン。
やがて身体をピクンピクンと痙攣させはじめる〝ゆえ〟。
ため息の様な吐息が漏れてきたと思いきや、「うぐぅ~」と切ないような声を上げ始める。感じてきたね!
そしてその「うぐぅ~」いつものようなはっきりとしたクリアな音じゃないんだ。穴があいていないボールギャグに邪魔されてかなりくぐもったような鈍い音になる。
いつもの穴あきのボールギャグだと、声はストレートに出てくる。
今回は完全に口が塞がれているの出てくる音は口の中でこもったような音になってしまう。いつもの穴あきボールギャグ越しの喘ぎ声を聞き慣れていた耳には新鮮に聞こえる。さらに口からの音があまり出ないぶん、「ん~」と鼻からの喘ぎ音が。これがまた聞いていて興奮をそそられる。
しかも、穴あきボールギャグであれば、口で呼吸をすることができるので、興奮して深く大きな呼吸になると、その呼吸音が響くのだけど、このボールギャグだとそもそも口呼吸ができないので、かなり苦しそう!
くぐもった声や息の音を聴きながら、相当な加虐感を感じることができる。
やっぱりこれはいいよね!
〝ゆえ〟自身もより強い拘束感や被虐感を感じているんじゃないかな。
穴の空いていないボールギャグはこういう魅力があるんだ。
ある種、より暴力的な拘束感を生み出すことができるというわけ。
あとで〝ゆえ〟が感想を言ってくれたけどホローボールと違い、ボールそのものに重みがあるということ。それもまた、装着されたときにより強い拘束感につながるようだね。
もちろん、普段の穴あきボールギャグも楽しいけれど、これはまた別の楽しみだと改めて実感した〝Y〟だったよ。

ボールギャグ BS 黒(革) (黄)