我がフェティシズムの軌跡 12 革拘束具の楽しみ

基本は手枷。「アール」の製品。しっかり作ってあるよ。
安月給だったサラリーマン時代、買いたくても買えなかった革の拘束具。将来は絶対に買えるようになるぞ…というのが人生のエネルギーになったのかなぁ。〝Y〟、転職して自由業となってから、猛烈に働いた。そのおかげもあって、ようやく人並みに収入を得て、自分のお小遣いも出来てきた。そう、革具が買える…。これ、嬉しかった。本当の事を言うと、自分の仕事の目的って、半分はフェチ(フェティシズム)の追求のため。「アホやなぁ…」と言われても仕方ないよね。
「the RUBBERIST Club of JAPAN」に掲載されている主催者さんへのインタビューで、若い人への一言。「まずご自分の生活を確立していただきたいと、ゴムはそれからでもいいんじゃないでしょうかと申し上げたいですね」
ホント、そうなんだ。若いときにはみんなお金がない。〝Y〟もそーだった。だから、頑張ってお金を貯めて革具やらラバー製品を買えるようになりたい!その一念で過ごしてきたんだ。気がついたらもう若くなくなっていたけどこればかりは仕方ないよね。
でも、良いことはいっぱいある。人生を色々と経験したから、いろんな人との繋がりを大事にできるようになったこと。そうした中で、いろんな貴重な体験もできるし。きっと若い頃にはその大切さが分からなかったかも。
ま、そんな話はまた別の機会に。
で、話を戻すと、そういう中で徐々に買い始めた革製品。本当にラッキーなのは技術立国日本、匠とも呼べる製作者がここ2~30年で何人も出てきていること。
そうした人たちの製品というのは本当に丁寧に作ってあり、素晴らしいと思うよ。デザインも、そして安全性も。付けられる女性の肌にやさしく出来ている。そんな革具を自由に買い求めて使用できる…。なんて良い時代に、良い国に生まれたんだろ。国によってはこうした製品を売ることも買うこともできない所もあるんだから(たぶん…)。これって物凄い贅沢なことだよ。
当初は六本木にある「セビアン」、そして、目白の「アール」を主に利用していた。また、「天ノ介」さんの製品も愛用。いずれも素晴らしい革具を提供してくれている。最近になってこのブログを通してコメントいただいた、〝Y〟の敬愛するYさんから教えてもらった「わいえふ工房」さんというのもあり、こちらも、良い製品を出しているみたい。
縄とは違い、拘束の形そのものの自由度は低いけれど、逆にそれゆえ、自分のパートナーを革具の形通りに無理矢理拘束してくれる。それが革拘束の素敵さだと〝Y〟は思うんだ。さらに、革には独特の匂いがあるでしょ。あれを嗅ぐことにより、自分の本能にある動物的な野生が目覚めるんだ。最近は〝なみ〟だけでなく、〝Y〟自身も革の全頭マスクを被ってプレーをすることが増えたけど、全頭マスク、被るだけで、匂いに包まれるだけでイっちゃいそうな興奮を覚えるんだ。そういえば、最近は、ビデオでも、男優が全頭マスクを被っているものが増えたけど、あれって、単に男性の顔を見せたくないだけでなく、男優さんたち自身も結構楽しんで被っていたりして(たとえば「奴隷城 マスク男編」)。
中でも、色は黒か赤。これが〝Y〟は一番好きだなぁ…。
そして、革は本当に長持ちするし、何より、長年使用すると脂がのるので、体に馴染み、独特の雰囲気が出てくる。それがいいんだなぁ…。前にも書いたけれど、オールインワンなんて、あまりの素晴らしいデザインに惚れ込んで、修理しつつも、何と30年近く使ったことになる。(いろんな女の子の汗を吸ったことになるけれど、それは〝なみ〟にはナイショ)。
そんな中で、これからは時折、愛用している製品を幾つか写真とともにレビューしていくね。同じ趣味を持つ皆さんの参考になればいいな。