革具の話07 ボールギャグ(玉さるぐつわ・玉さる)

〝なみ〟のこの涎が最高のごちそう
さて、今回はボンデージ(BD)&SMにとって欠かせないもの。
ボールギャグ。
人によっては玉さると呼んだりするよね。

わがコレクションの一部
これ、SMの歴史を見れば、かなり新参者かもしれない。でも、いつの間にか最も基本的なアイテムの一つになっているよね。
欧米から入ってきたものだろうけれど、日本のボールギャグは決定的に違うポイントがあるんだ。
それは穴。
そう、表面にいくつも穴があいているよね。これが、穴のない欧米のボールギャッグと決定的に違うんだ(最近は逆輸出で欧米でも見るようになってきた感じもするけど)。
もっとも日本ではゴルフの練習用のホローボールから転用したのが始まりだろうから、穴は結果的についてちゃいました…ということになるんだろうね。偶然の産物。
でもね、そのおかげで単に口をふさぐ猿ぐつわとしての欧米のボールギャグとは異なる魅力が生まれたんだ。
それは涎。

シーツがどんどん〝なみ〟の涎で濡れていく…。
ボールギャグをほどこされたら、誰でも舌がうまく使えなくなる。だからしゃべれなくなるわけだけど、同時に口の中にたまる涎を飲み込むことも難しくなるんだ。ま、たまに、器用な人がいて、ボールギャグをされてもぜんぜん涎が飲み込めるという人もいて…何を隠そう〝なみ〟がそう(パートナーとしてはつまらない!)。
そうなると、口の中にどんどん唾液がたまる。やがてあふれ出すんだけど、ボールに穴があるおかげで、流れる量がかなり多くなるし、流れ始めるのも早い。
美しい顔立ちの女性がボールギャグを咬ませられた口から次から次へと涎をたらしていく姿を見ると、このうえもなく感動してしまう。Sの男性にとっては最高のごちそう。

バックで責めながら〝なみ〟の涎を楽しむ
相手にボールギャグを加えさせたまま、四つん這いにし、バックから責めるとどんどん涎がしたたり落ちる。その際、鏡の前でプレイすると、涎が落ちるのをずっと眺めることが出来て、愉しいものだよ。
M女性にとっても自分の口から涎が垂れていくのを見、感じるというのはものすごい屈辱だし、それに対して手かせなどで拘束されてなすすべもなくいるというのは、頭の中が次第に真っ白になり、やがては何も考えられなくなる。そしてS男性の言うがままに従ってしまうという心理的な効果(洗脳に似ているね)があるという場合もあるんだって。これ、すごいよね。
ただ、顎関節症など、ボールギャグが物理的に苦手な人もいるから、そういう人には強要しないように気をつけてね。
ちなみにAVなどでもボールギャグが登場した当初は口をふさぎ、しゃべられなくするための道具としてとらえられていたと思うんだ。でも、1980年代の中頃から次第に涎を美女が垂れ流す魅力にシフトしていったような印象がある。「奴隷花4」や「シスターL3」の冒頭シーンなどはその好例。そして、90年代からインディーズの時代になると、涎を流す映像をとらえるビデオがかなり増えた。

「GAGS!」(大洋図書)の西条希美
ボールギャグが最高に似合う女優の一人

「背徳淑女」(シネマジック)の本庄美樹
小さい口の女性はボールギャグが最も映える
さて、ボールギャグには様々なバリエーションがあるんだけれど、シンプルなものが一番良いように思うんだ。
〝Y〟にとっての良いボールギャグの条件は以下の通り。
・ボールの色は白か青、もしくは黄色。リップなどの濃い人にはリップの色が移ってもいいように赤やオレンジがいいんだけれどね。
・ベルトはある程度の幅のある黒革。
・革とボールの接続部分はやや大きめで丸い形のシルバーリングがベスト。
・留め具はマジックテープか、2つのリングに革ベルトを通してで留めるものがいい。
・ディンプルなし。
最後の点、バリエーションとしてボールの表面にディンプル(でこぼこ)のあるものもよく売られているけれど、ディンプルはボールに着いた涎の光沢を弱めてしまうので、魅力が薄れてしまう。涎で、ボールの表面がてかてかに光っているのを見るのがまた素敵なんだ。(後述するけど、口枷の掲示板を主催する中野英児さんも同様の意見を持っていらしたので驚いた記憶があるよ)

スポンジ素材のものもまた別の魅力があるよね
もちろん、穴の開いていないものもそれなりに楽しめる。素材も柔らかいものもあれば、堅いモノも。バリエーションとして揃えておくのは良いと思う。
また、鼻の両側を通って、頭上、そしてあたまの後ろに革ベルトがつながって固定するハーネス型のものも。ただ、こうなってくると、さらにベルト多くしたものもあり、ボールギャグというより口枷・顔枷的なカテゴリーに分類されるよね。
シンプルなボールギャグは通常2~3千円程度で売られているし、器用な人なら、ボールだけDIYショップやスポーツショップで買ってきて、あとは革細工の要領で作ってもいいかもしれないね。そうすると数百円で出来てしまう。

涎を流しながら、体を突っ張らせてイク〝なみ〟
さて、〝Y〟が生まれて初めて買ったボールギャグはセビアンのものだったよ。上記の通りの条件。これ、20年くらい使ったけど、いい製品だったな。シネマジックが1980年代に撮影していたビデオにも頻繁に出てきていた。
その後、アール(目白)の製品も愛用。現在はラバープレイをすることもあって、エピキュリアンの製品を愛用。こちら、革の代わりにラバーを使っているんだけど、そのメリットが大きいんだ。石鹸などでまるごと水洗いできてしまうこと。つまり清潔に保てる。きちんと洗わないと乾いた唾液って結構匂っちゃうっからね。もちろん、革のものも洗っているけれど、さすがに10年以上使ってそのたびに水洗いしていると革も退色がひどくなってしまう。そういう意味では割り切ってラバーのものを使ってもいいんだ。ただし、ゴムは切れやすいので、あまり丈夫じゃない。持ったとしても数年。

やっぱりゴムの全頭マスクには
ちなみにエピキュリアンのはデザインが昔のセビアンのものと似ている。現在、革製でそのデザインというと、天の介さんのものが買えるよ。また、わいえふ工房さんのは革ベルトに様々な色のバリエーションがあり、ファッショナブル。これもしっかりとした造りでいい。SMクラブのM嬢など、プロ御用達でも知られる。
ところで、ボールギャグはずっと付けたままだと顎への負担はかなりなもの。そこで、時々、休憩の意味で取り外しをする。その際、完全に取り外さずに、首のところに、ちょうど首輪のようにかけておくのも良いものだよ。とくに涎がついて怪しく光ったままのボールギャグが首にぶら下がっているのは、どんなネックレスよりも素敵に見える。

ボールギャグのネックレスというのもいいものだよ
〝なみ〟の肢体の美しさがボールギャグのネックレスで
ボールギャグを使ったビデオというのはいろいろとあるけれど、とりあえず何か良いものをと思ったら、まずアクセスすべきサイトがある。さきほどちょっと触れたけど、〝Y〟もときおり投稿している「東京口枷倶楽部 中野BBS」。このサイトでの投稿の頻度はそれほど高くないけれど、密度の濃い情報が提供される貴重なサイト。数カ月に一度くらいはここを見ておけばいいと思うよ。また、みなさんも良いビデオを見つけたら、ぜひ投稿を!(追記:その後、中野BBSは閉鎖となりました。本当に残念です)

坂下えみりの「人妻生地獄悶絶旅行」(クリスタル映像)
ちなみに最近、〝Y〟が投稿したのは坂下えみりさんの「人妻生地獄悶絶旅行」。このビデオ、SMというよりは熟女不倫もの。しかも舞台は温泉。ところが、珍しいことに、その温泉の露天風呂で美形でスレンダーな女優の坂下えみりさんがハーネス付きのボールギャグを装着されて湯船に。そして、その後、洗い場で男性の体を洗い始めるんだ。まるでソープのプレイのように石鹸をつけた体を押しつけたり。その間、むろん、涎は口から流れっぱなし。これは興奮!こういう楽しみ方もあるんだね。
後日、〝Y〟も〝なみ〟を温泉につれていったときに思わず真似してしまった。日常の隙間に突然SMが入り込んだ感じで、もの凄く萌えてしまったよ。
こんな風にシンプルにボールギャグ一つだけでもM女は被虐感を味わうし、S男は「責め」の充実感を味わえる。目隠しや手枷とともに、BDSM(ボンデージSM)のまず第1歩として欲しいアイテムだと思うよ。

全頭マスクにボールギャグが、〝なみ〟の「制服」