〝ゆえ〟の小窓~41 リモートでご主人様と打ち解けはじめる
二人が物理的に離れていても、
〝ゆえ〟のオナニーの姿を見ることだってできる
今回の記事、実は少し前に書かれたもの。今は少し状況が変わりつつあるけれど、大筋は変わっていないと思うので、そのまま掲載するね。
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ちょっ、、アンタ!
どういうこと??
お側にもう6、7年いるんでしょ???
と、、ツッコまれそうですぅ。
今までご主人様とは、【ご調教以外でお会いする事】、【ご調教以外の話題をお話すること】がほとんど無かったのは、読者の皆様も薄々お分かりだと思います。
それが未曾有のコロナウイルス感染拡大で、まさか、ご主人様と定期的にご調教でお会いしていたルーティンが崩れるとは思いもしませんでした。
お会い出来なくなるのは寂しいです(過去の小窓を参照してください)……を通り越して、奴隷としての責務を全う出来無くて絶望です……。
いや、ご主人様にとっては、〝ゆえ〟を切って新たな奴隷さんを探す良い機会なのかもしれません。
ウイルス感染者がジワジワ広がる訳分からない不安と、ご主人様からいつリストラ宣告をされるか分からない不安が、〝ゆえ〟を包んでいました。
そんな中、社会的にリモートが進み…
えっ??画面に向かって話す?
機械音痴〝ゆえ〟には、ビックリの世界になりました。
つくづく、スマホへと買い替えをしていて良かったと思いました。
ご主人様とビデオ通話を始めた頃は、何をお話すれば良いのかわからなくて、画面に映るご主人様の私服の首元辺りを、黙って凝視していました。
〝ゆえ〟にとっては、画面を通してもご主人様のお顔を見つめることが出来なくて、、
「目が泳いでる」と、よく笑われました。
また、気恥ずかしくてスマホが揺れるくらい身体を掻きむしってしまうのも、いまだによく注意されます。
無言通話に終止符を打つように、ご主人様が日常の事、例えば「ビールを何処で買ったらお得だと思う?」と言ったことを、穏やかにお話してくださるので、
〝ゆえ〟も、今日食べたご飯の話等をご主人様へお話しても良いのかも…?と思い、ポツポツと口に出し始めました。
未曾有の危機の中でも
まるでこの首輪とリードのように、スマホが
〝ゆえ〟をつなぎ止めてくれたのかもしれない
時には、〝ゆえ〟の寝起き時に通話が始まることもあります。
でもご主人様は、大抵、きちんとご自身の書斎?的な所からお喋りしてくださいます。
〝ゆえ〟の住んでいるところを背景でお見せするのも
初めの頃は「本当にお見苦しくて申し訳ありません…」と恐縮しきりでしたが、
ご主人様はむしろ、奴隷の日常に興味津々で…〝ゆえ〟の方が逆にビックリしたり。
本当に些細な日常を、丁寧に一つ一つ照らし合わせてお話しし合うリモートのそれは、SMやオーガズムについて語り合う以上の親近感を覚えました。
リモート通話を重ねて実感したのは、ご主人様も日常生活を送る人間ということ。
〝ゆえ〟とは社会的に全く接点の無い人生を歩まれているのは、よく存じておりましたが、ご主人様もカップラーメンやハンバーガーを食べる事がわかり、嬉しくなったのでした。
ちなみに、、ご主人様は〝ゆえ〟を切る考えは端から全く無く、〝ゆえ〟が勝手に落ち込んでいるのを、最初からお見通しでした 。
おしまい
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〝ゆえ〟の不安を思えば、もしビデオ通話なんてものがなくて、それでコロナ禍になっていたら……と想像すると、いったいどうなっていたやら!
それくらい、今回の状況下、この文明の利器が二人をつなぎ止めておくのに役に立ったんだ。
改めてテクノロジーの進化に感謝だよ。