汗をかいた従者の姿を美しいと感じるご主人様
愛奴である〝ゆえ〟。時々ご主人様に対してこのように言うことがある。
「ご主人様、〝ゆえ〟は汗をいっぱいかいてしまいました。ごめんなさい」
あるいは、
「ご主人様、抱いて下さってありがとうございます。でも、〝ゆえ〟の身体は汗びっしょりなので申し訳ありません」
どうも〝ゆえ〟は汗をかくということが「悪いこと」のように感じているようなんだ。
「その考えは違うよ」
と何度も言うご主人様。
汗というのは個人差があり、確かに〝ゆえ〟は汗をかきやすい体質。でも、それは見方を変えれば新陳代謝が良いということの証明。決して悪い事じゃない。
さらに、〝Y〟は女性が性行為やSMという行為で汗をかいた姿が、このうえもなく美しいという感覚を持っている。この感覚は多分珍しいことではなく、おそらく賛同して下さるS男性も多いんじゃないかな。だって、AVなどでもわざわざ「霧吹き」などで汗を演出したりするケースがあるもの。
さらに〝ゆえ〟はこんなことも言う。
「汗臭くてごめんなさい」
そんなとき、〝ゆえ〟の身体を匂ってみるけど、決して汗臭くない。いつもの石鹸やシャンプー、そして衣服から洗剤の良い香りがするだけ。もともと〝ゆえ〟は体臭が少ない人なのだと思う。
だけど、このブログを以前から読まれている方は、「〝ゆえ〟の小窓」で彼女が体臭に関するコンプレックスについて書いていた事などをご存知だよね。そして匂いに人一倍気を遣うことも。
おそらく子ども時代に、心ない人から投げつけられたデタラメな言葉のトラウマなんだと思う。
それもあって、自身が「汗臭く」なるということをとても嫌がっているようだ。
でも……、前述のように彼女はもともと体臭がないし、もしもあったとしても〝Y〟が気付かないくらいのレベル。おまけに普段から〝ゆえ〟自身で気を遣っているし。だから、そもそも汗臭いという心配はいらいないと思うんだ。
ウェットスーツやラバースーツなら
そして湯船にはいっちゃえば
たとえどんなに汗をかいても
全く気にならないよ……(^^)
さらに、ご存知の方も多いと思うけど、人間の汗そのものには匂いはない。だから、セックスや調教の最中に身体一面に汗が噴き出しても、相当に時間が経たないかぎりは全然匂わないし、気にならないどころか、これも前述のようにその姿が「素敵」に思える〝Y〟。
そのことを何度も伝えるのだけど、おそらく子どもの頃からのトラウマというのは相当に手強いようだね。
でも、いつかきっと、ご主人様の言葉をほんのちょっとだけ受け入れてくれる日が来るんじゃないかと思っているよ。
他のトラウマもそうだけど、SMという行為を通して、少しずつ、少しずつ、そのトラウマを手放せるようになるといいなぁと思うご主人様なんだ。