PVCのエナメル全頭マスクで感じたこと ~ S側とM側が異なる魅力に酔いしれる
ボンデージではファンの多い全頭マスク(Hood)。特に口と目の部分に穴があいたタイプのものを好まれる方は多い。Mに装着させて楽しむ場合もあるし、Sが装着して楽しむ場合もある。
ただ、AVなどの世界では女優さんの顔が隠れてしまうことを嫌がってか、あまり登場しないのも事実。
したがって、実際のSM行為でのみ頻繁に登場することになるギアとも言える。
その全頭マスク、Mに装着させる場合、多くは人格を奪うという目的で使う場合が多いと思うんだ。顔かたちという人間の個性が溢れる部分を多い隠してしまうわけだから、一種の人格否定。「おまえはモノだ」という宣言に近いものだよね。
また装着されたMも人格を奪われて「私は人間ではなくてモノです」となるわけで、逆にどんな恥ずかしいことでも受け入れられるという心理的な状態になる。そう、自分を捨てて、世間の常識も捨て去っている状態だから。
拷問を受けるのに目隠し代わりに頭に袋を被せられる……、それに等しい感じでもあるよね。
一方で責める側であるSがマスクを被るのは、刑の執行者が被るのに似ている。そう、これから残虐な刑を相手に与える場合。執行者の顔がマスクで覆われているために受刑者にはわからないようになり、より残虐な行為を後ろめたさを感じることなく、冷酷に実行できる。
多くの全頭マスクはそんな目的で使われていると思うし、黒革の全頭マスクにはそんなイメージがついてまわる。
ところが……。
PVCなどエナメル素材の全頭マスクはちょっと違った趣がある。
それを装着された女性は一種独特の雰囲気をまとう。ラバーにも似て、まるでアンドロイドのような。そこにはM性とは異なる、むしろS性に近いものさえも出てくるんだ。しかも、サイズがピッタリしていると(あるいはやや小さめだと)余計にそう。
さらに目の部分を大きく開けてあるものは、おしゃれな雰囲気も出てきてさらにそう感じさせる。これもラバーと共通の特徴。
おそらく〝Y〟と同世代の方なら「バッドマン リターンズ」におけるミシェル・ファイファーの「キャットウーマン」的な感じと言えば頷いてもらえるかな。形は違うけれど「ドロンジョ様」的とも言える。
実は某大手通販でそんなエナメル素材の全頭マスクを見つけて購入した〝Y〟。それを〝ゆえ〟に装着させてみたんだ。こちらの製品。
安価にもかかわらず綺麗な光沢が出ている。なんとファスナーはコンシール。目の切り抜き部分がやや雑だけど、それ以外はシンプルながら非常に良く出来ている。
この日はPVCのボディースーツ、ストッキング、ロンググローブも装着させている。
そしたら、やっぱり格好いい!いや、キュートと言ってもいいかもしれない。
特に〝ゆえ〟は目が大きいので余計にその大きさが強調されてしまい、そう感じてしまうのかもしれないね。
しかも実にぴったりと頭部にはりついたように密着しているので、〝ゆえ〟の皮膚の一部ように錯覚する。
後頭部から首にかけての曲線が実に美しく感じられる。こんなにも女体って美しいのだ……と改めて感じる。
もともと小顔の〝ゆえ〟。モデル体型がより強調される。
ほぉ!と思わず見とれた〝Y〟。
ふと我に返って「あっ、感心している場合じゃないぞ。責めなきゃ!」
そして、いつもの快楽責めに入る。
立たせたまま、オナニーをさせたり、あるいは、乳首を先端激震棒で責めたりしていく。やがて快楽と苦痛にゆがむ表情。全頭マスクとはいえ、目の部分が大きくひらいているので、表情のディテールまで良くわかる。
過ぎた快楽は苦痛になる。
その変化を表情から見ていくのは本当に楽しい。
そして、やがて崩れ落ちる〝ゆえ〟。ああ、見ているだけでご主人様は射精してしまいそうだ!
さらにビンタで正気に戻らせ、今度はご主人様のモノを加えさせてのフェラ奉仕。
やはり密着したマスクの曲線が美しく、そこに自分のモノが吸い込まれていく様子は何度見ても恍惚としてしまう。
とはいえ、装着されている側はどうなのだろう?
〝ゆえ〟に尋ねてみると意外な答えが返ってくる。
「本来ですとエナメル素材ですから、多少の伸縮はあるはずなのですが、サイズが小さく、鼻から口、顎までがぴったりとしているので動きが制限されますから、強い拘束感があります。そしてそこに無理矢理ご主人様のものを入れられると、まるで自分が肉便器になったような、そんな感じです」
とのこと!
嬉しそうな〝ゆえ〟。
そっか、あの強い密着感は逆にM性を高めるのだねぇ……。
Sはその光沢に酔いしれ、Mは拘束感に酔いしれる……。このギャップに驚いた〝Y〟。
両者が異なる魅力を感じる光沢素材の全頭マスク。これは面白いね!