我がフェティシズムの軌跡 15 ラバーキャットスーツ

2024年8月5日


後ろ手枷で拘束されてもだえる〝なみ〟

体が完全に密着する素材、ラバー(ゴム、ラテックス)。しかも黒光りをして、体全体のラインがはっきりと出てくる。そんな素材で体全体をぴっちりと覆う。そんな〝なみ〟を拘束したい…。そのゴム人形のような姿を放置したまましばらく見つめていたい。

また、自分自身もその拘束感を味わってみたい…。

おそらく、子供の頃に見た、アクアラングのウェットスーツやウルトラマンなどのスーツの延長線上にあるこの嗜好。もちろん日本だけじゃなくて、ヨーロッパでは高度に発達してるんだ。特にドイツやイギリスなどは先進国で製品もビデオも多種多様。

でも、以前ここに書いたように最初の体験は失敗。ラバーの扱い方が良くわかってなかった。でも、その後、SM雑誌でラバーが取り上げられたり、情報力の豊かなインターネットサイトができたりして、徐々に知識は増えてきた。そして、初体験から20年後、ロンググローブとストッキング、そしてフード(顔の部分の開いた全頭マスク)を購入。革具とともに〝なみ〟に着けさせてプレイしたんだ。そして、その後満を持して〝なみ〟と〝Y〟、それぞれ用のラバー製キャットスーツを購入。時折、二人で着たままプレイするようになっていった。

いや、ホントはね、〝なみ〟、最初は物凄くいやがったんだ。面倒だって…(-_-;)。

でも、必死で説得。そしたら、ようやく…。

この手の説得には色々な苦労が。あれを止めるからこれを始めよう…、あれを買ってあげるから…というような高度の交渉力が常に求められる。夫婦なのに…。おかげで〝Y〟は仕事でもずいぶんこうした交渉能力だけは高まったよ。(笑)

スーツ、最初は既製品を買ったんだ。ドイツの製品。ところが、身長と体重で一番合いそうなスーツを買ったんだけれど、これが全然ダメ!腕なんてぶかぶかだし、要所要所が全然大きくて、シワになっちゃう。ラバー(ラテックス)のキャットスーツというのは全身すべてがぴたりと合わないと意味がない。日本人と西洋人の体型の違いをいやというほど感じたよ。

となると…。そうなんだ。オーダーメードしかない!この記事を読んでいるみんながこれからキャットスーツを買うのなら、〝Y〟はオーダーメード以外を勧めないよ。ラバー以外の素材ならいいけれど、ラバーだけは絶対にそう!これ、重要。

そこで、〝Y〟はラバーのスーツをRCJ(the RUBBERIST Club of JAPAN)さんで作ってもらった。RCJさんは日本におけるキャットスーツ製作販売のパイオニアとも言える存在で、その作りは本当にしっかりとしているんだ。イギリスに製作者がいて、彼女の作るキャットスーツはとにかく、細かいところまで良くできている。一例を挙げると、足の部分。こちらのキャットはソックスと一体型。その足裏の部分はゴムを厚くしてあり、破れにくい工夫が。そう、着用したまま歩き回るなら、一番弱い部分だもんね。あるいは手首の折り返し部分の補強や、希望で数を自由に増やせるスライダーなど…。とにかく至れり尽くせり。また、胸を強調したいなら、そして楽に着込みたいならフロントジップ、拘束感を強めたいならバックジップという風に、いろいろと自分の好みに合わせたオーダーもできるんだ。もちろんゴムの厚さも。体にぴったりとさせたいなら0.3mm。ゴムの圧をしっかりと感じたいなら0.6mmなどなど。

ただ、一時期、製作者の方がお怪我をされたとかで(全快されているといいんだけれど)、製作時間はある程度余裕を持って見たほうがいいし、その分、費用も以前に比べるとかかるようになっている。また、ちゃんとしたスーツをつくるために、事前のやりとりも頻繁に行うし(良心的!)、その点を十分理解して、お店の方に連絡を取った方がいいと思うよ。時間と資金に余裕を持って!そう、良い意味で「大人の」お客さん相手のお店という感じでもあるんだ。その代わり、最高の満足度が得られるスーツが届くから。

また、ラバー全般ではALT-FETISHさんにもお世話になっている。素晴らしい企画力で様々なラバーに関するイベントを行ったり、店主の市川さんのラバーに関する読み物が充実していたり…。とにかくラバーファンにとってはマストともいえるお店。もちろんキャットスーツの製作&販売も行っている。ラバー初心者なら、まず、こちらのサイトを覗くことから始めたらいいと思うよ。

また、ラバーに関しては個人サイトでもとてもユニークなものも。ラバ丸さんの「LOVE×LOVE RUBBER ~ラバーフェチの告白~」というサイトは写真も多く、ラバーの様々な遊び方を知ることができるサイト。ラバ丸さんの活動はブログを始めてからどんどん加速度的に深く広くなっているようなんだ。素晴らしい!〝Y〟もこうなりたいものだね。皆さんもぜひ覗いてみて。

それと、キャットスーツは人の肌を全身ぴったりと密着させるものだから、変な素材を使うと大変なダメージを皮膚が受けることになる。そういう意味で安価で出所のわからないスーツはだめだよ。人肌にあったラバーを用いた、ちゃんと実績のあるお店で作ってもらうこと。

ところで、初めにも書いた〝なみ〟の「面倒」っていうのは色々とあるんだ。

中でも一番大きいのはシリコンを使うこと。表面がピカピカになるためには液体のシリコンを塗布することが大切。ところが、このシリコン、フローリングの床などについちゃうと、すべるすべる!〝Y〟は何度転んだことか…。コレが一番の問題。それに拭き取りにくいんだ。その点、絨毯が敷かれているホテルだと比較的安全。とはいえ、それでも滑りやすいから、他のお客さんのことも考えて、できるだけ床にシリコンがつかないようにね。というわけで、〝なみ〟からラバープレーの許可が下りたのはホテルでのプレイが原則。その点がちょっと〝Y〟的には不満。ま、一人でラバーを着込むのは自宅で、〝なみ〟がいない時を見計らって楽しんでいるけどね。

ラバーに包まれて、そして、後日また書くつもりだけれど呼吸もある程度(安全に)クローズされた環境で拘束されていると(窒息しないようにくれぐれも注意!)、心がどんどん静かに透明になっていくのがわかるんだ。

そう、ラバーのトータルエンクロージャー(体を完全に覆うこと)は究極の「癒し」。

一方で、その同じキャットスーツを着込んだ〝なみ〟とエッチするのはこれまた、物凄い快楽になる。閉ざされた中での自分が、その限られた狭い世界の中でエッチしていると意識すると、なぜか快感が高まるんだ。絶頂を迎えた瞬間は、肉体が単なる快楽マシーンの「モノ」となり、魂が体の外に出ていて、そんな自分たちを見つめているような感覚。不思議だね。そして、果てた後に、汗と共にラバーに包まれている自分を感じると、それもまた快感。そのままで何時間も過ごしたいくらい…。

ラバーのキャットスーツって、そういう多様な魅力を持つんだ。

いままでのエッチやプレイに飽きた人はラバーのキャットスーツを手に入れて、トータルエンクロージャーにチャレンジしてみたらどうかな。

そして、やっと最近になってドライオーガズムを体験できた〝Y〟、次の夢はこのトータルエンクロージャーの中で何度もドライオーガズムを迎えること…。それが楽しみ…。

 

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