SMとスピリチュアル?

こうして時空を越えて
スピリチュアル、好きな人は多いよね。特に女性には。
〝Y〟は正直、その世界のことは良くわからない。
でも、ある体験のことを話すね。
その手の話が苦手な人はどうぞこの記事はスルーしてね。
ある日、〝ゆえ〟とのプレイのあと、強烈な快感と満足感で、もの凄くリラックスしていた。その時に〝Y〟は突然、あるビジョンを見たんだ。
「ビジョン」としたのは「夢」というほど、眠っている状態ではなかったから。でも、まるで夢のように、目の前にあるシーンが、カラーで浮かんだんだ。
どこか、日本ではない場所。仲の良い父親とまだ3歳くらいの男の子がいたんだ。とても仲良く、お父さんは休日なのかな、2人で楽しそうに遊んでいるのが見える。ところが、ふと、気付くと、〝Y〟がその父親の身体に入り込んでいるんだ。まるで〝Y〟自身がその父親かのように。
そして、不思議なことにその父親の気持ちがとても痛いほど伝わってきたんだ。
まもなくこの世を去ることになっている父親。その運命が自分でわかっているみたい。そして、心残りなのはその息子。まだ小さい可愛らしいさかり。その子と、もうこれ以上一緒に遊んでやれないことをひどく悔やんでいるみたいなんだよ。
そして、そこで、父親は…というか、そこではもう〝Y〟自身なんだけど、誓っているんだ。
いつの日か、再び生まれ変わってきたら、この息子と思う存分遊ぶ時間を持とう…、と。
その息子、実は見覚えがあった。
なんと、目を見ると、〝ゆえ〟だったんだよ。顔かたちは違うし、何よりも性別が違う。でも、目を見るとわかったんだ。ああ、〝ゆえ〟だって。
そこで、現実に戻った。
あれ?今の何だったんだろう?
でもね、思い返してみると…、もしかして、時代を変えて、国を変えて、そして一方は性別を変えて再び生まれ変わってきた二人。
確かに、年齢的に言えば父と子としてもおかしくないくらい。
しかし、確かに二人は西暦2018年の世の中で、時間を共有し、SMという「遊び」を無我夢中でしているんだ。
実はね、以前、〝Y〟は「退行催眠」という治療を受けたことがあるんだ。ある「恐怖症」の克服のため。専門医の治療だった。
その際、子供の頃の体験を通り越して、もっと以前の体験を鮮やかに思い出すことが出来たんだ。いわゆる前世というものかもしれない。もちろん、信じない方もいるだろうし、それはそれでいいよ。〝Y〟だって正直、わかんないもん。
でも、医療の世界では、その前世のようなビジョンを見ることで、劇的に、恐怖症が改善したという実績が数多くあるんだ。
そして、〝Y〟もそれを経験しちゃったわけ。その体験を通して、それまで心を苦しめていた、その恐怖症が治っちゃった。
そして、いわゆる前世と呼ばれるようなビジョンは「あるわけない!」と切って捨てていいものか疑問に思うように…。もちろん、前世なんかじゃないかも知れない。でも、人間はそういう不思議なものが見えるという事実は確かにあるんだ。
さらに、その退行催眠の後、〝Y〟は眠り際、あるいは、起床直後など、体がリラックスしているときに、幾つかのビジョンを見るということが増えたんだ。
その日も実は、プレイ後の非常にリラックスした中で、〝ゆえ〟と自分の関係って一体どういうことなのかな、もしかして、何かビジョンが見えるかな?と思っていたときに、突然見えたものなんだ。
この体験を通して、やはり、自分と〝ゆえ〟はただならぬ関係なのだなぁと思ったと同時に、益々〝ゆえ〟が愛しい存在になったのは確か。だって、息子だったときにも本当に可愛くて可愛くて…。いまも可愛くて可愛くて…。これはもう、理屈でもなんでもないよ。無意識に、とにかく、彼女を見て、全力で可愛がってやらなければと、自分自身の根源的な何かが強く主張しているのを感じるんだ。
不思議だね。
前世があるかどうかはわからないけど、もしあるとすれば、それが次の「運命」を導くのかもしれないね。