手足は「足が先」~転ばぬ先の言葉

SMプレイというのは常に危険と背中合わせ。だから、いろいろな予備知識を持っていなければいけない。そのためには師匠がいれば一番。昔は雑誌もその役割を果たしてたよね。でも、ネットの時代になると、雑誌自体が少なくなり…。
そのかわり個人ブログやホームページがその役割も果たすことも多くなったよね。
〝Y〟はいつまでたってもプロにはなりえない永遠の初心者だけど、いくつか知って実践していることはあるんだ。だから、そうしたこともこのブログで同じような初心者の方とシェアする意味で書いていくね。ベテランの方には笑われそうだけど。
今回はタイトル通りのお話。
SM、しかもボンデージの楽しみの一つに十字架やX字架、SMチェアなどに手足を拘束して、責めるというプレイがあるよね。
SM専門のホテル、アルファインなどでは、基本の設備。
それを利用してのプレイは本当に楽しい。
〝Y〟はプレイの最初にまずこれを持ってくることが多いんだ。
ある時は女性を裸にし首輪だけをつける。またある時は上の写真のように、ラバーのグローブやストッキング、そしてPVCのボディスーツを着せる。そうして四肢を完全拘束した上で、前回書いたように手袋を自分がはめて、それで全身をタッチしていく。お相手の女性が体を細かくふるわせ始める。そして吐息も。
その後、オモチャを使ったり、鞭で打ったり。
相手が何度か絶頂に達するのを見届けて、いましめを解き、次のプレイに…。
実は、ひとつのプレイを終えて満足しているこの瞬間が危険!
必ず守らなければいけないことが。
それが「足が先」ということ。
両手足を枷からはずすという行動。まず、言葉にごまかされないこと。
日本語で、普段の我々が言うのは「手足」だよね。手が先で足が後。逆の「足手」は「足手まとい」なんて言葉はあるけど、あまり使わないし、「手足」という方が口をついて出やすいよね。
そうなると、言葉通り、我々は最初に「手」から枷をはずしてしまいがちなんだ。
実は、これが大変に危険な行為。
なぜ?
すっかりとプレイに集中し、あるいは、快楽に酔いしれて、意識を半ば失った状況の女性。手の戒めを解かれた瞬間、足がまだ拘束されていることを忘れて、歩きだそうとしてしまう。すると、足が動かず、そのまま前に倒れ込むことが!
最悪、倒れ込んだ前に何かモノがあると、体をぶっつけて大きなけがをしてしまうことも。
だから、このとき、かならず、責任の重い(人の命を預かる)「S」としては呪文のように口ずさむ言葉が、
「足が先」
これであれば、安心して愛奴をいましめから解くことができるよ。これ、ずっと昔、ある人から教わった言葉。
みなさんもSMプレイを行うときは、どうぞこの言葉を声は出さずとも口に出して、事故を防いでほしいな。
このほかにもあるけど、また機会を改めて書いてみるね。
どうぞ安全で楽しいプレイを!!
〝Y〟オススメのSM入門書!