〝ゆえ〟の小窓~21 ご主人様の「ありがとう」

こんな姿にされてもご主人様に
「あいあおうおあいあいあ
口枷越しにお礼を言う〝ゆえ〟
〝ゆえ〟のモノローグ、今年最初の話題。
今回はタイトル通り、この言葉について。
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例えば、職場で落ち込みながら自分のデスクに戻ったとき
近くのデスクの同僚が、にゅっと飴などを渡しながら
「お疲れ様」
と声を掛けてきたら、皆様ならどんな反応をしますか?
小さく「ありがとう」と呟やく?
無視?
「えっ何…イラつくんですけど」と罵倒します?
「私飴キライって知らないの?他になんか無いわけ?」と返しますか?
色んな場面が想像できます。
〝ゆえ〟の環境は少し特殊だったみたいで、主に罵倒するタイプと、要求を追加するタイプの方たちに囲まれていました。
〝ゆえ〟が何かをしても、無視か罵倒か追加要求を返してくださいます。
そのような環境で生きたので、ダメな自分は回りの人が満足するようにたくさん考えて行動しなくてはいけない…と、なりました。
〝ゆえ〟のやることは、回りの人には足りなかったり、迷惑だったり、当たり前の事なのだから…と信じて疑いませんでした。
そんなわけで、ご主人様とご一緒させていただく時間の中で「おっ、ありがとう」とご主人様が反応してくださっても
(えっ?アリガトウって何?)
「そんな…ありがとうなんて事を〝ゆえ〟はしていないですから、奴隷に対してお使いにならないでください」
と初期の頃は、ご主人様のありがとうを本気で否定していました。
ご主人様は思うところがあったご様子で。
その後、〝ゆえ〟のとっているその態度は、ご主人様のお気持ちを否定し、すごく失礼なことなのだということに長い時間をかけて気付かせてくださいました。
ありがとうは受け入れた方が、伝えた側の心がホンワカするし、受け入れると自分の自信に繋がるのだと。
ご調教以外の少ない時間で、ご主人様は〝ゆえ〟の心の成長のため、肯定する言葉を努めて使ってくださいます。
風船みたいにフワフワ飛んで、ご主人様の元を離れてしまわないように。
些細な事(退出時に靴べらを渡すとか)でもご主人様はありがとうを使ってくださるので、
受け入れる器の小さい〝ゆえ〟はすぐに溢れてしまい、今でもアワアワしています。
おしまい
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〝ゆえ〟はご主人様の調教の度に、例えば、鞭を打たれても、挿入されても、フェラをしても必ず「ありがとうございました、ご主人様」と1日に何度も口にするけど、ご主人様からの「ありがとう」に関しては、最初かなり戸惑ったみたいだ。初期の頃はかたくなに「ありがとう」の言葉を受け入れようとしなかった〝ゆえ〟。最近はご覧のように少しずつ変わってきている。
奴隷にありがとうは必要ないじゃないか…と仰る方もいるかもしれないけど、〝Y〟はやっぱり必要だと思うんだ。
ま、主従関係はエロエロだから…、あ、誤字っちゃった。イロイロだから!(笑)