〝ゆえ〟の小窓~24 離れたい気持ち

2022年7月26日


写真で見ても、〝ゆえ〟は格好良いし、
もっと自分に自信を持っていいと
ご主人様は思う

奴隷の語るモノローグ、今回は今まで何度かご主人様との関係が危機に陥ることになった原因の一つについて。

でも、ここに書かれているように、次第次第に克服しつつあるようで、〝Y〟も嬉しい。

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自己肯定感(自尊感情も同じ意味合いでしょうか)を高めようといった自己啓発は、今やすっかりスタンダードみたいですね。

今回は〝ゆえ〟の自己肯定感についてです。

読者の皆様は既に薄々お分かりかと思いますが、自己肯定感は現在、低空飛行です。

M女性あるあるだと思います。

ご主人様との関係が始まった頃は、地下に潜るかのような低さでした。

あんまりにも低いから、自尊心が麻痺していたのだと過去を振り返って思います。
その初期…いや現在でも時々現れてしまう、ネガティブな感情。

〝ゆえ〟のご主人様は、一般社会とSM社会の両方で、頭脳明晰、容姿端麗の女性に囲まれています。

ただSM方面では、現在は、〝ゆえ〟だけを奴隷にしてくださいましたが、それでも素敵な女性達の気配に時折、モヤモヤしてしまうのです。

〝ゆえ〟みたいな冴えない女が、奴隷という立場でも、ご主人様のお側にいるのは果たして適切な事なのか?

という疑問が自分の中で生まれてしまうと、もう……
ご主人様が「それは違うでしょ」と仰ってくださっても、不安が増して止まらなくなってしまい、
【ご主人様のお時間を無駄にしているのでは…。もっと素敵な奴隷さんと過ごせるはずの大切なご主人様のお時間が。どうか、お側を離れることをお許しください】という思いが生まれ、

結果、ご主人様へ「ご主人様の前からいなくなりたいです」とお伝えするに至るのです。

ご主人様にはこの結果しかお伝えしていなかったので、毎回、かなり動揺させてしまい、多大なご迷惑をおかけしました。
つまるところ、〝ゆえ〟が自分自身を認められないから生まれる感情なのです。

ご主人様は、この厄介な自己肯定感の低さを高めようと色々と画策してくださっていますが、うまくいかないことも多くて。

でもある時、

「お前は自分の事は信じられなくても、俺の言葉や態度は信じられるだろ?だから、俺が〝ゆえ〟を一生そばに置くという言葉を信じれば良いの。わかる?」

とご主人様が仰ってくださった言葉は、乾いた大地に染み込む水のように、すーっと理解できました。

まだまだ
【〝ゆえ〟なんて…どうせ〝ゆえ〟は…】と、勝手に落ち込んでばかりですが、そんなメンヘラをご主人様は見守ってくださるので、最近は、ほんの少し…自分でも心の整理をつけられるようになってきています。

おしまい

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そうなんだよ。最初の頃はその〝ゆえ〟の思考回路がまだ理解出来ていなくて、突然の「別れ話」などには驚いた。

でも、その後少しずつ理解できるようになって、良い方向に進めるように〝ゆえ〟とお話が出来るようになって来たよ。

育った環境や性格も違う二人が出会って、一つになっていくということは、こうしたお互いの理解の積み重ねが必須。

そのプロセスがあるからこそ今があると思えるよ。