〝ゆえ〟の小窓~38 ご主人様と美術館へ

美術館同様、拘束した〝ゆえ〟を
展示品がわりに眺めるのも楽しい!

愛奴〝ゆえ〟のモノローグ。今回は芸術の香り漂うお話を!

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ゆえのお気に入りの美術館の一つに、上野の国立西洋美術館があります。
階段の手すりが昔からある感じで、ツヤツヤしていて素敵なのです。
彫像に囲まれたスペースで休んでいると、自分も物体になったような静寂に包まれます。
それに駅から近いのも嬉しいです。
最近は改装で閉館しているみたいですが…。

さて前置きはこのくらいにしまして、ご主人様と美術館へ行けたことを回想してみたいと思います。

えっ?

予定を組んで当日待ち合わせをして…という話デショ?

ごめんなさい違いますぅ。

この美術館の近くにはアルファインもある
鑑賞の後、少し歩いてプレイというのも
オトナの楽しみだね

難題があるのですよぅ。
それは
①ご主人様の半径80センチ以内でご一緒に歩くこと。
最初の頃は、街中を歩く時(回数は多くないです)は、2メートル位離れていました。
ヒールのある靴を履いたら、もう亀と歩いているのか?の如く、スピードダウンしてしまうのです(なにもない所で転ぶので用心の意味もあります)。

そんな鈍臭い歩みにご主人様を巻き込む訳にはいきません。また、ゆえが隣を歩いたり、気安くご主人様に話し掛ける…街中に於いてそのような行為は、気が引けてしまい出来ないのです。

そして
②ご主人様へ自分の趣味の話を持ち出すこと

さらに
③ご主人様に対してご調教以外の提案を、ゆえから話題に上げること。

最後の話題提示は、本当に非常に難しい問題です。
ご主人様へは、SMボンデージ関連でお互いの理解を深める事が先決…という思いがありますし、
また、忙しい時間を割いてくださったご調教中で、口を開けばのったりとしたスピードの、目的を見失いそうなゆえの喋りを展開するのは良くないという思いがあるのです。

こうした放置プレイって
もしもお客さんを入れれば
展示プレイにもなるよね!

美術館へ訪れることになった時も、
ご主人様は
「ゆえは美術が好きだろう?今度特別に連れて行ってやろうか」といったご提示や、
当日の館内では、さらに遅くなった歩調にご主人様は付き合って下さいました。

すごく嬉しかったのですが……
ご主人様にご迷惑をお掛けしているという感情で、緊張し過ぎて美術鑑賞どころではありませんでした。

あぁ。
思い返すと、ご主人様がすごく奴隷に合わせてくださった場面が多くて。

ご主人様は楽しかったのでしょうか…。
ご調教時以外は、ものすごく鈍臭いということを確信されたに違いありません。
イライラされたかもしれません。

本当に申し訳無い気持ちでいっぱいです。

おしまい

と、ここまで書きまして、この文章をご主人様にお送りしましたら、ご主人様は直後にきっぱりと「俺は〝ゆえ〟と美術館に行けてすごく楽しい!」と仰って下さいました。

ホッと胸をなでおろした小心者の〝ゆえ〟です。

こんどはほんとうにおしまい

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ご覧のように、〝ゆえ〟、自己肯定感が低いせいもあり、自分に自信がない様子が見て取れるよね。「M女性あるある」だと思う。

今回は〝ゆえ〟が勇気を出してくれたことに感謝。こうして、少しずつ、本当に少しずつでいいから、ご主人様と一緒に歩くことを楽しんで欲しいな。

そして、美術鑑賞も一緒に楽しめるようになりますように!