かゆい所に届くのは……、「手」じゃなくて「スパンキングパドル」!!
〝ゆえ〟、実は時折見せる不思議な行動がある。
身体の皮膚を掻くんだ。
もともと皮膚が弱いのか、かゆみを感じることが多いという。
気温の変化だったり、湿度の変化だったり、理由は様々。
ただ、ここからがM女あるあるだと思うのだけど、掻き方が強く、時に自傷行為!?と思うような出血をともなうことも。こうなるとストレスも原因じゃないかなぁと思う〝Y〟。
そんなことを聞かされていたご主人様の〝Y〟は〝ゆえ〟に厳しく命じていた。
「おい、おまえの身体はおまえのものじゃなくて俺のものなんだよ。奴隷契約書にあるように、おまえは俺の所有物だからな。だから勝手に傷つけることは許されないぞ」
と、ここまで厳しく言われていても、ついつい掻いてしまう〝ゆえ〟。
風呂上がりで皮膚がその温度の変化についていけなかったのか、ある日、あろうことかご主人様の前で足をかきかき……。隠れて掻いていたつもりでも見逃さない〝Y〟。
「おい、あれほど厳しく掻くなと言ったろう!」
そこでお仕置きとなる。
手にしたのは「Liebe Seele」さんのスパンキングパドル。
ワインレッドという今までのSM責め具にはあまりなかった色合いを導入した画期的メーカー。おしゃれなデザインでも知られる。その色合いもあって、パドルもまた素敵。
「パシッ」と、激しく打ち付ける。
このスパンキングパドルは片側の面は平たい革だけど、もう片側は細い紐のように割れている。したがって、打ちつける度に盛大な音を立ててくれる。
みるみる間に皮膚が赤くなっていく。
「ひえぇ!お許しください、ご主人様~~~!」
と声を上げるのを期待していたら、まったく違う反応が!
「ご主人様、気持ち良いですぅ!かゆみが止まりますぅ!!!」
なんと、〝ゆえ〟のかゆみをとめる効果の方がまさっちゃったみたい。
責めとしては「ありゃりゃ」&「とほほ」な結果だけど、まぁ、それもいいか!!
責めじゃなくてご褒美になってしまったような複雑な気分を味わいながら、そして〝ゆえ〟をかゆみから楽にしてやろうという「優しい」気持ちで、その後も激しくパドルを打ち付ける〝Y〟だったよ。
こんな風に大活躍のスパンキングパドル。「Liebe Seele」さん、ありがとう。
とはいえ、人間の身体、打ち付けられるのは限度もあるので、みなさん、しっかりと奴隷の皮膚の具合を見ながら、そして奴隷の嗜好も見極めて責めてね。