じっくり、ゆっくり、わずかな快感の連続がオーガズムの大爆発を生み出す
快楽責めが大好きな〝Y〟。
その日、ドア拘束具で〝ゆえ〟を大の字拘束させていた。
目隠しとボールギャグが一体となった拘束具を顔には取り付けられている。
そして、乳首二箇所ととクリトリス、あわせて三箇所にローター「クロローター」がテープで固定されている。
小さなローターが3つセットになった便利なローター。
そのリモコンのスイッチは12段階のうち3程度の弱い振動。
これを与え続けているとどうなるか。
最初にスイッチを入れた瞬間「うっ」とうめき声を上げたものの、その後は大きな変化はない。が、時折、身体を揺らしているところをみると、この振動が弱くて、もどかしく感じている様子。
そこで、時折、〝Y〟の指先がローターに振れる。その瞬間、弱い振動でも、強く感じるらしく、身体を震わせる。
そんなことを繰り返すこと10分。次第に指をローターに当てる間隔を短くしていく。
すると、同じ強さの刺激であっても、次第に〝ゆえ〟の反応が大きくなっていくのを感じる。
でも、イクまでには至らない。
〝ゆえ〟、次第に身体を動かす頻度が多くなってきた。もどかしさがどんどん高まっているみたいだ。
口に嵌められたボールギャグからはよだれが次々としたたり落ちてくる。
刺激し始めて15分経過。
さぁ、この辺で下準備はできたね!
ドア拘束から〝ゆえ〟を解放し、ベッドに。そしてベッドでもあらかじめセットしてあった拘束具を使い再び大の字拘束。
そして、三点ローターは装着したまま、愛液でびしょびしょになっているおまんこに、「やわらかまんぼう」(ディルド)を突っ込んだとたん「ぐぁぁぁ~!」と叫び声をあげて身体を突っ張らせる。そして、呼吸が止まった。
あ、イッちゃった!
しばらくして、呼吸が戻ったところで再びやわらかまんぼうを入れて揺らすと、猛烈な痙攣とともに、再び呼吸が止まる。
これは見応えあるね!
まるで相性ぴったりの良く鳴る楽器を高らかに鳴らしているような、そんな快感をこちらも覚える。
次から次へと押し寄せるオーガズム。
やがて、〝ゆえ〟から降参の合図が出てきた。そこで、刺激をストップし、全身の拘束を解いて休憩に入る。
〝ゆえ〟が後で感想を言ってくれたが、やはり、ドアでの三点責めにより快楽の値がどんどん貯まっていき、そして、それが最後の爆発につながったようだった。
最初からどんどんギアを上げてドライブするというのも良いけど、こうして、あえて弱い刺激を続けることでじわじわと高めていくというのもまたSMならではの快楽責めだよね。

メタリックブラジャー (黒)




